2020年研究室忘年会 オンライン開催!
こんばんは。コンパ係を務めます、M1の松坂です。
今回は、先日オンラインで行われた2020年都市デザイン研究室忘年会の様子をお伝えします。
今年度はCOVID-19の流行により、M1やB4の歓迎会、暑気払いといった年中行事が全てオンラインでの開催となっていましたが、例に漏れず忘年会もオンラインでの開催となりました。
▲研究室メンバーの今年の一枚
第2回U-30復興デザインコンペ「ポストコロナの都市像を描く」
M1藤本です。12月5日から6日にかけて復興デザイン会議 第2回全国大会 『ポストコロナの都市像を描く − 現場・規範・理論−』が開催されました。本来は東京大学本郷キャンパスにて開催される予定でしたが、昨今のコロナウイルス感染症に伴い、オンライン開催に変更されました。
都市デザイン研究室からはSセメスターの復興デザインスタジオを受講した河﨑・齊藤・鈴木・谷本・藤本の5名がそれぞれのチームでU-30復興デザインコンペ「ポストコロナの都市像を描く」に応募しました。また、審査員として宮城俊作教授が参加されました。
出典:https://book.gakugei-pub.co.jp/event-urban-20120506-online/
オンライン開催!新入生歓迎会
こんばんは。とうとうM2になりました松本です。今回は、先日行ったオンラインでの新入生歓迎会の様子をご紹介したいと思います。
例年、都市デザイン研究室では4月に迎える新メンバーのために研究室のある14号館で新入生歓迎会を開いています。
しかし、今年はCOVID-19の影響で学校に立ち入ることは禁止となっています。コンパ係の職能喪失の危機か!?と焦りを募らせたそんな時、最近流行りのZOOM飲みを研究室にも導入してみようということになりました。
ぼくのなつやすみ
こんにちは。M1の應武です。研究室メンバーが建築学会で盛り上がる中、自分は東京でインターンをしていました。研究室メンバーと顔を合わせる機会も他になく、少し寂しかったので、インターンの合間に行った銚子の話をしようかと思います。
▲銚子電鉄2000系(元京王3000系)。今回の小旅行の目的の一つは久しぶりに銚子電鉄に乗ることでした。乗って残そう公共交通
Survey in Tomo
My name is Zhaoting Wei, a Chinese student studying in Sweden. As an exchange student, I will stay in The University of Tokyo, Urban Design Lab to study for one semester. Last week, I went to a lovely small town called Tomonoura with Prof. Nakajima and some of my friends from UD Lab for site research and vacant houses survey. This is my first time to take part in a Japanese project. Here, I am going to talk about my experience and impression about Tomonoura and this site research.
体感と理解の都市計画展 ~アーバニズム・プレイス展 2018~
都市計画法制定50周年、旧都市計画法制定99周年という節目を迎え、都市計画によってどのような場が創られてきたのかを改めて考えるべきではないか。その一つの契機として、「広場」をキーに都市計画展「アーバニズム・プレイス展2018」が新宿三井ビルにて行われた。(9/15-9/23)
IPHSに携わって④ 「横浜のまちを巡って」
こんにちは。M1の藤原です。
7月15~19日に開かれた国際都市計画史学会のお手伝いをしてきました。会場設営、受付、発表補助などいろいろな仕事をしましたが、その中でも印象に残っている17日のイブニングツアーについてその模様をレポートします。
ツアーのコースは4つありましたが、自分の班は横浜開港記念会館をスタートにして、象の鼻パーク、日本大通り、横浜公園といった横浜の中心部を見て回りました。
まず始めに向かったのが、開港記念会館の北側向かいにある旧開通合名会社の煉瓦壁です。これは明治時代に建てられたと推定される「開通合名会社」の社屋の一部であると考えられています。この煉瓦壁は数年前の火災の際に周りの壁が焼け落ちた結果、偶然発見・保存されたものだそうです。
▲建物の中にこの煉瓦壁があることを、市の職員の方はすでに知っていたそう
IPHSに携わって③ 「都市デザイン研究室、大活躍」
こんにちは。M2の岡山です。
僕は今回のIPHS、17日と18日の二日間で手伝いをしてきました。その時の様子を少し振り返って見たいと思います。
今回の学会は会場から企画まで横浜の場所を活かし、かつユニークな学会であったと思います。メイン会場は重要文化財の横浜開港記念会館で行われました。約150年前の雰囲気を残した煉瓦積みが印象的な建物で、特にホールの衣装は舞台から天井までこだわり抜かれたもののように感じました。
IPHSに携わって② 「舞台袖から見た風景」
こんにちは、M2の中戸です。僕は今回のIPHS、会前日準備と当日の手伝いをしてきました。
ここでは、初日の様子を少し紹介しようと思います。
学会初日、僕のスタッフとしての最初の仕事は基調講演のPCのセッティングの手伝い、そして講演中に舞台袖から照明を操作したり、講演者に残り時間を知らせるといった、まさに裏方としてのささやかな仕事でした。
基調講演でIPHSの会長や、今回の議長である中島直人先生の話を、正面からではなく横から聞いているのは、なんだか不思議な気分でした。
IPHSに携わって① 「晴れの日の舞台裏」
はじめまして、M1の前山です。
進学から約4カ月、初めてのWebマガジン執筆です。よろしくお願いします。
7月15日、IPHSの前日準備を手伝いに行きました。
お手伝いのみとはいえ初めての学会、どんな雰囲気だろうと設営中の会場を覗いたところ、そこはやはり前日、慌ただしい空気が漂っていました。
主な作業内容は机や椅子の移動、来場者の名札づくり、配布資料の袋づめ、コーヒーブレイク用のお菓子の買い出しなど。いろいろな国の言語が並ぶ膨大な数の名札を整理しながら、国際学会の規模とその参加者の多様性を感じました。
人口減少都市シンポジウム2018に行きました!
こんにちは、M1の山口です。
6月15日、東大本郷キャンパスにて「人口減少都市シンポジウム2018」が開催されました。簡単にですが、その内容をレポートします!
▲左から、黒瀬准教授、高さん、尹准教授、Ryan准教授、村山准教授。尹准教授の後ろには矢吹特任研究員です。
Group Takashimadaira Housing Complex
Hello, this is Min JIANG.
I am writing about Group Takashimadaira (TKD) Housing Complex of Urban Design Studio in this semester.▲ Takashimadaira Housing Complex, September
西村幸夫教授 退職記念関連行事リレーシンポジウム① 個性を育む都市デザイン
この文章を読んでいる皆さま、こんにちは。M1の松本です。
今回は、だいぶ前のこととなってしまいましたが、昨年末の12月21日(木)に開催されました、
「西村幸夫教授 退職記念関連行事リレーシンポジウム① 個性を育む都市デザイン」
の概略および感想を、\簡単にではありますが、この場を借りましてご報告いたします。
当日は冬晴れの寒い日ではありましたが、予想をはるかに超える沢山の人びとにご参加いただきました。会場内に備えつけられている座席だけではとても足りなくて、いちばん上の通路に急遽仮設座席(要は折り畳み式の椅子のことです)を設けましたが、それすら満席になるといった有様で、これほどの人出と関心を集めるとはたいへんなことだと、改めまして西村教授の人望の厚さに驚くと共に、深い尊敬の念を抱いた次第です。
まずはじめに、中島直人准教授および野原卓准教授から、リレーシンポジウムにそのものついての説明と、趣旨説明がなされました。ここでは、都市デザインの系譜(これまでとこれから)が振り返られました。関心あるテーマが、単体(個々の建築物)から集合体(地区、地域、都市全体)へと広がってゆくにつれて、都市づくりが、例えば地域の文化財などを歴史的環境として都市デザインのなかに取り込んでいくなど、これまで以上に分野を越えた関心や連携が必要とされてゆくようになる。関係する「主体」のとめどない拡張が進む中で、どうそれらを調節するのか、実践を通して、物的空間を媒介としながら考えてゆくこと、その大切さが問われました。
第40回全国町並みゼミ名古屋有松大会 参加しました!
M1岡山です。
11月17日から20日にかけて愛知県名古屋市で「第40回全国町並みゼミ名古屋有松大会」が開催されました。私は記録報告係の学生スタッフとして参加しました。
▲2日目 第六分科会町歩きの様子@日泰寺
全国町並みゼミは1977年より毎年続く大会で、全国のまちづくりや歴史的な街並みの保全活動に取り組む団体が集まり、各地のまちづくりの報告会や町歩きを通して情報交換を行います。
本郷のキオクを語り聞く会2017。東大お膝元・本郷の文化資源を考えよう。
都市デザイン研究室の中島直人准教授やM2三文字が本郷地域の方々と一緒に動いている「本郷のキオクの未来」という地域団体があります。毎年イベントを開催しているのですが、今回は本郷の数々の老舗のご店主様など本郷の文化資源をずっと守って来られた方々をお呼びして、9月23日に昔と今の本郷の話を伺う会が催されました。
中国からの高校生訪日団の皆さんに向けた講演会を行いました。
外務省が推進する青少年国際交流事業JENESYS 2017の一環で、中国高校生訪日団200人あまりの皆さんが、日本を訪れています。今回の視察のテーマは「都市デザイン」。これから日本の都市をはじめて見る中国の高校生に向けて、視察初日の9月7日に、オープニングレクチャーを当研究室へご依頼頂き、助教の永野が「人間のための都市デザインとその次へ」と題し、お話しさせて頂きました。
都市縮退シンポ2017 を開催しました!
D3の矢吹です。6月25日 (日)に開催した都市縮退シンポジウム2017についてレポートします。
このシンポジウムは「人口減少時代のプランニング(都市計画)技術」をテーマに、米国中西部と日本の地方都市の人口減少地区などの取り組みを概観しながら、今後の都市計画技術のあり方をオープンに議論するというシンポジウムです。本研究室の前助教でもある九州大学の黒瀬准教授(都市設計研究室)が主催し、都市工学専攻都市デザイン研究室、都市計画研究室が協力するという形で実現しました。
▲シンポジウムの様子(約100人にご来場頂きました)
「歓迎!本郷旅館街」展、大盛況でした!
我々東京大学都市デザイン研究室が立地する文京区本郷。
江戸からの歴史あるまちですが、ここがかつて「旅館街」でもあったことをご存知でしたか?
去る7月13日~16日にかけて、文京シビックセンターの中で「歓迎!本郷旅館街 ー100軒のおもてなしがつくったまちー」展という展覧会が開催されておりました。
本日はそのご報告です。
学部3年生 外部講評を終えて
修士1年・中戸です。
7月14日の昼下がり、外気温は30℃を超え真夏のような暑さ。
そんな中、工学部14号館の1階、141教室で学部三年生の集合住宅設計演習の外部講評会が行われました。
▲外部講評会の様子。模型とパネルを囲むようにして発表が行われた
アーバニストスクール・ミニシンポジウム@BankART studio NYK
こんにちは。修士1年の神谷です。
3/17(金)-19(日)に横浜国立大学 都市イノベーション学府展『横浜大改造計画』がBankART studio NYKにて開催されていました。
19日に開催された、YNU×LOCAL企画、アーバニスト・ミニシンポジウム『アーバニスト、地域を創る』に行ってきました。
コーディネーターは都市デザイン研究室出身の、横浜国立大学・野原卓准教授。
パネリストは都市デザイン研究室の中島直人准教授を始め、広場ニストの山下裕子さん、モクチン企画の連勇太朗さん(横浜国立大学先端科学高等研究員客員助教)、横浜国立大学都市イノベーション学府の三浦詩乃助教の四人。
熱いお話が11:00-13:30過ぎまで続きました!
プロジェクト発表会 in Chulalongkorn大学
こんにちは、M1の神谷です。
今日は研究室旅行二日目の11/15にありました、Chulalongkorn大学でのプロジェクト発表会についてお伝えします。
都市デザイン研究室のプロジェクトを代表して、神田・三国・カトマンズプロジェクトが、またChulalongkorn大学の学生さん達からは設計課題の内容についての発表を行いました。
大髙正人模型完成
こんにちは、修士1年の神谷です。
今回は、9月研究室マガジン通常号でも取り上げさせていただいた、
大髙正人の展覧会「建築と社会を結ぶ―大髙正人の方法」(会期[2016/10/26-2017/2/5]、場所:国立近現代建築資料館)についてお送りします。
10月17日に会場に向けて模型の搬出が行われ、10月25日の内覧会の後、ついに26日から展覧会がスタートしました。
第2回高島平プロムナード勉強会
こんにちは。
M1の田中です。2度目の登場です。
そして、高島平について書くのも2回目です。
行政職員、住民、学生・教授の公・民・学の3者が集まっての意見交換・勉強会が開かれたので、その報告をさせていただきます。
高島平PJについては、都市デザイン研マガジン243号(7月号)に詳しく書いていますので、ご参照ください。
暑気払い!真夏の出会いと別れ
8月1日、今年も定例通り暑気払いを行いました。
残念ながら例年のようなバーベキューはできませんでしたが、立食パーティーの形式で都市デザイン研究室のメンバーだけでなく、研究室OBが率いたタイのチュラーロンコーン大学の学生方にも参加していただきました。
『都市経営時代のアーバンデザイン』出版打ち合わせ見学
こんにちは。M1の中村です。
7月14日、今年度内に出版が予定されている書籍についての打ち合わせが行なわれ、執筆者が集まって議論が交わされました。
院生4人で見学を行ないましたので、その模様を簡単に報告します。
高島平ワークショップ
こんにちは。M1の田中です。
本年度より高島平にて、研究室の新しいプロジェクトが始動します。本プロジェクトのキックオフイベントとして6/12に高島平で行ったワークショップについて報告させていただきます。
高島平プロジェクトは、高島平プロムナードを中心とする公共空間の再編に関して調査・研究・提案を行うことを目的としています。板橋区、株式会社都市環境研究所、東京大学と大東文化大学の官民学が連携して進めるプロジェクトです。
今回のワークショップでは、高島平に在住・在勤・在学の方と一緒にまちあるきと意見交換を行い、地域の方々の意見やアイデアを伺いました。
小浜訪問記2:旭座シンポジウムに参加
こんにちは。M2の黒本です。
先日の「蔵リノベーションワークショップ」に引き続き、小浜市で参加させていただいたイベントについて報告します。
5月2日、オープンしたての「まちの駅」の傍に復元された旧芝居小屋の旭座で、シンポジウムイベント「人と人をつなぐ文化財 旭座からの観光まちづくり」が開催されました。
西村先生による講演「歴史文化基本構想から日本遺産へ -小浜がめざすべきもの-」、高嶋猛先生による解説「芝居小屋旭座の構造を知ろう!」そして旭座で弁当とお酒を囲みながら旭座の未来を語り合う「まちづくり 夜なべ談義」に参加しました。
▲今年5月にグランドオープン、まちの駅と旭座
蔵リノベーションワークショップ
こんにちは。M1の中村です。
西村先生からの紹介で、5月2日に福井県小浜市で開催された蔵リノベーションワークショップにデザ研から3名が参加しました。
このワークショップは、蔵のリノベーションに向けた作業を皆で行ってゆこうという趣旨のイベントで、今回はその作業の一部である壁を漆喰で補修する工程を体験しました。
2015年度プロジェクト報告会開催!
みなさん、こんにちは。
都市デザイン研究室修士2年の中井です。
去る4月14日に地域デザイン研究室・空間計画研究室・都市デザイン研究室の3研究室合同のプロジェクト報告会を14号館222で開催したことを報告します!
【発表資料はこちらにアップロードしております。是非ご覧ください】
都市設計特論第一:「ドイツにおける都市デザインの今日的課題」講義レポート
こんにちは、M1の砂塚です。
『図解 都市空間の構想力』出版記念イベント
こんにちは、M1の越野です。
今回は12月20日に行われた、『図解 都市空間の構想力』出版記念イベントについてご報告させていただきます。
このイベントでは、本郷キャンパス周辺のまちあるき、著者の先生方によるトークイベント、懇親会が行われました。
▲まちあるきのルート
都市設計特論第一:中島直人先生
「企業経営者ブルームバーグ市長のもとでのニューヨークの都市空間再編」ということで、
2015年11月26日、中島直人先生が西村先生の大学院の授業都市設計特論第一の授業をされました。
(*1 ニューヨーク タイムズスクウェアの広場化空間)
タイムズスクエアはグリッドができる以前のブロードウェイとグリッドとの交差点の一つでした。
都市設計特論第一、始まりました!
こんにちは、M2髙橋です。
朝夕の気温がぐっと寒くなり、いよいよ季節は冬を迎えようとしていますね。
東大のイチョウも徐々に鮮やかな黄色へと染まってきつつあります。
さて、この秋から冬にかけては、西村先生が担当される大学院生向けの講義「都市設計特論第一」が開講されています。
毎回、世界各国における都市計画の現状についてその国を研究されている先生方(大半の先生が研究室のOBです!)が講義をしてくださるという超豪華な内容になっています。
以下は講義のスケジュールになります。(敬称略)
1 10月22日(木) イントロダクション 西村幸夫(東京大学)
2 11月5日(木) フランス 鳥海基樹(首都大学東京)
3 11月9日(月) イタリア 宮脇勝(名古屋大学)
4 11月19日(木) オランダ 坪原紳二(跡見学園女子大学)
5 11月26日(木) アメリカ(その1) 中島直人(東京大学)
6 12月3日(木) アメリカ(その2) 黒瀬武史(東京大学)
7 12月10日(木) 日本 野原卓(横浜国立大学)
8 12月17日(木) スペイン 阿部大輔(龍谷大学)
9 1月14日(木) ドイツ 坂本英之(金沢美術大学)
10 1月18日(木) イギリス 岡村祐(首都大学東京)
※講義場所は工学部14号館2Fの144教室を予定
既に何度か講義が行われていますが、マガジン編集部では各回どのような内容だったのか、この場を借りて簡単に報告していきたいと思います。
早速今回は先日行われた鳥海基樹先生による講義の様子をお伝えします。
鳥海先生は「フランスに於けるワイン用葡萄畑の景観保全に関する研究 一般的実態の整理とサン・テミリオン管轄区の事例分析」というタイトルで講義を行われました。
ワインは言うまでもなくフランスを代表する名産品の1つですが、その原材料となる葡萄はフランスの農家の人々の手によって大切に手入れされており、非常に美しい景観を保っています。
▲フランス・サンテミリオンの美しい葡萄畑
(http://blog.livedoor.jp/bordeaux_france/archives/50081298.htmlより転載)
この葡萄畑はフランスにおける観光資源の1つとなっており、近年はその保全に関する研究が進められています。
他方でワインの生産面においては、近年フランスでは優良な品質の葡萄を用いてワインを製造し、その輸出によって外貨を得る「厚利少売」式のワイン生産が主流となっており、その結果採算性の低い葡萄畑では都市化が進み、逆に採算性の高い葡萄畑周辺では農地のスプロールが起こる問題が生じています。
日本で一般的にスプロールと言うと、非都市地域が無秩序に宅地化されてゆく状況を指しますが、フランスのそれは大きく事情が異なっています。
また景観の単純化や二次工作物の消失などの問題も生じており、
このような諸課題に対して、文化財保護や農業政策、そして都市計画など様々な観点から葡萄畑の景観保全の取り組みが進められています。
それは1999年に葡萄畑の文化的景観としての価値が評価されて世界遺産に登録されたサンテミリオン地域でも同様で、
ZPPAUPという文化財保護制度を利用した葡萄畑周辺の景観規制や、原産地統制呼称制度(AOC制度)による葡萄の木等に対する厳しい栽培既定、それに都市計画制度など多岐にわたる制度を活用しながら葡萄畑の景観保全が進められています。
また、サンテミリオンではこれらの制度を運用するにあたって意思決定を支援する組織を構築するなどして生産者と自治体が積極的なコミュニケーションを図っています。
また、葡萄畑との共存に配慮した「シャトー・シュヴァル・ブラン」などの非常に質の高い建築物が生み出されていることもサンテミリオンの特徴です。
▲シャトー・シュヴァル・ブラン(http://www.old-vintage.com/chateau/31/3102_intro.htmlより転載)
このようなサンテミリオンはじめフランスの景観保全では、それぞれ異なる文脈から生まれた諸制度が景観という総合的な課題に対して相互補完的な運用がなされ、それが有効に機能している点が特徴的だと言えます。
一方、先生のお話の中で「合意形成の難しさなどがネックとなり、都市計画制度は現時点であまり有効に機能していない」とあり、実社会に有効な手段を提示することができる計画論の在り方とは何か、都市計画を学ぶ人間として改めて考えさせられました。
今回あったような景観の問題とそれに対する取り組みについては、比較的最近になりますが文化的景観といった概念や制度が構築され、徐々に浸透しつつある日本においても傾聴に値する論点が多くありました。
このような事例について更に積極的に国内でも議論する必要があるのだと思います。
貴重なお話を聞かせてくださった鳥海先生どうもありがとうございました。
第2回ではイタリアにおける都市計画の今日的トピックについて、名古屋大学の宮脇勝先生がお話をしてくださりました。
次回もどうぞお楽しみに。
としとーく#2 @222 開催!
こんにちは、M1の中井です。
去る10月15日、14号館222教室にて都市デザイン研究室のOB/OGの方々をお呼びして、現在勤務している会社、業界についてお話を伺う座談会「としとーく」が開かれました。
飯山高校、訪問。
みなさん、こんにちは。修士2年の中島です。
去る10/22(木)に、飯山高校の高校生が同校で行われている「サイエンスツアー」の一環として、都市デザイン研究室を訪問しました。その様子をご紹介します!
産業跡地に思いを馳せる
みなさん、こんにちは。修士2年の中島健太郎です。最近は、研究室に中島姓が多いのでフルネームで名乗っています。
さて、今回は学会誌『都市計画』の6月号・特集:「変わりゆく大産業空間 ー都市再編・地域再生の新しいカタチ」の紹介をさせてください。
プロジェクト報告会を開催しました!
去る4月20日に地域デザイン研究室・空間計画研究室・都市デザイン研究室の3研究室合同のプロジェクト報告会が開催されました!修士2年の中島健太郎より、当日の様子をご報告させていただきます!
当日は、222(アーバンコモンズ)から人があふれるほど多くの人にお集まりいただき、熱気の中で行われました!
黒瀬助教 審査会終了! と、その後
先月2/24、黒瀬助教の博士論文審査会が行われ、見事、
題目は、「
概要をものすごく簡単に説明します。本論文では、「
米国のランドスケープを訪ねて
みなさん、こんにちは。修士1年の中島です。
この度、半年間関わらせていただきました日本造園学会誌:ランドスケープ研究の特集「ランドスケープ・アーバニズムのもたらしたもの」が刊行されましたのでご報告させていただきます。
ロンドンの濁りに雑じる。
対象敷地:イーストロンドン・ニューアムバロー
総人口:310,500人、白人以外の人種:64.8%、国内2番目に貧しい区
[2012年ロンドンオリンピックレガシーを最大限に利用したコミュニティ主導の地域戦略提案]
A workshop and two seminars with the title ‘Vital Urban Spaces’ in Santiago de Chile
Between November 29th and December 2nd, 2014 I had the opportunity to take part in a workshop and two seminars with the title ‘Vital Urban Spaces’. The event took place in Santiago de Chile and was hosted at Universidad Andrés Bello as well as Pontificia Universidad Católica de Chile by my colleague Prof. Elke Schlack.
▲ Privately-owned shopping passages from the 1930 form an important through-block pedestrian network in Santiago's historic center.
2014年 忘年会!
今年も研究室で忘年会が行われました。
会場はいつもの鳳明館で行われ、先生方と現役メンバーに加えて、多くのOB・OGの方で総勢70名弱の方がお見えになり、大盛り上がりでした。忘年会は朝まで続き、都市や進路等真面目な話から、懐かしい昔の出来事まで、いろいろなお話を聞くことができました。
ICCL – International Competition for Cultural Landscape by Division for Conservation of Heritage Sites (DCHS), Bhutan
On the 7th till 19th of August 2014, an international competition for cultural landscape organized by the Department of Culture, DCHS. The competition was held with an aspiration of a two-way learning and understanding the Bhutanese cultural landscape, thus interpreting and contributing ideas in safeguarding, conserving and sustaining the present condition and also the future generations. In achieving this goal, the participants were from 3 different schools with diverse background, representing The University of Tokyo (Japan), Chulalongkorn University (Thailand) and University College London (United Kingdom). ▲The University of Tokyo were represented by (from left) Dr. Tomoko Mori, Ms. Minju Lee, Ms. Nadia Ab Wahid and Ms. Chie Kodama.
オランダ便り2
こんにちは、修士2年の瀬川です。オランダに留学して、早くも10ヶ月が経ちました。留学生活もそろそろ終盤です。そう考えると、なんだか寂しいものです。
9月から始まった冬学期の授業や、最近訪れた場所をご紹介します。
アート&コミュニティスペース「にこぷら新地」オープン
ミニシンポジウム「鉄道沿線まちづくりの今後」を開催しました!
▲外観写真
東急田園都市線二子新地駅近くの高架下に、アート&コミュニティスペース「にこぷら新地」が7月にオープンしました。にこぷら新地は、東急電鉄が施設整備し、市民で設立したNPO法人DT08(私が理事長をやってます)が運営しています。
日本一の住宅地!? 視察案内
こんにちは まちづくり大学院(社会人)M2の谷 守弘です。
去る9月10日に、私の職場「披露山庭園住宅」で視察案内をしました。越谷市のまちづくり団体から視察希望があり、せっかくの機会なので皆さんにもご案内を出したところ、研究室からは5名の参加がありました。
「披露山庭園住宅」は、東京駅から電車で1時間の逗子にあり、富士山や相模湾を望む高台にある200区画ほどの住宅地です。開発から43年を迎える郊外住宅地ですが、電柱や塀が無く、300坪の大きな区画、緩やかな傾斜地で眺望に優れ、緑の多いまちなみが特徴です。
▲会館会議室での説明(参加15名)