ぼくのなつやすみ

 こんにちは。M1の應武です。研究室メンバーが建築学会で盛り上がる中、自分は東京でインターンをしていました。研究室メンバーと顔を合わせる機会も他になく、少し寂しかったので、インターンの合間に行った銚子の話をしようかと思います。

JSC_0465.JPG▲銚子電鉄2000系(元京王3000系)。今回の小旅行の目的の一つは久しぶりに銚子電鉄に乗ることでした。乗って残そう公共交通

▲銚子駅構内に置かれたピアノ

 こちらは銚子駅。昨年の春に新しい駅舎となり、醤油蔵をイメージした内装となっています。ラチ外コンコースにはピアノが置いてありました。最近はこうしたピアノを置き、コミュニケーションが生まれるきっかけとする取り組みが様々な駅で見られます。駅に商業施設を置くことで滞留を図る試みが近年盛んですが、商業施設だけでなく、こうした素朴なツールも充実させることが開発圧力の強くない地域の駅や、ひいては周辺のまちを活性化させるために必要だと考えています。

JSC_0468.JPG▲観光客でにぎわう仲ノ町駅

 時間があったので銚子駅から一駅歩いて仲ノ町駅へ。すぐ横にはヤマサ醤油工場があり、大豆の甘い発酵臭が漂っています。

 ここから銚子電鉄に乗車。銚子観光の入り口である犬吠駅に比べて仲ノ町駅は小さな駅ですが、すぐ横に銚子電鉄本社があります。車庫もあるので、銚子電鉄の業務中心駅と言えるでしょう。有人駅なだけあって、グッズの販売を行っていたり、植木鉢がホームに置かれていたり、生活感があるのも良いです。

 余談ですが、左手に見える青と水色のツートンカラーの車両は2016年に営業運転を開始した銚子電鉄3000形。1963年から1969年にかけて京王電鉄5100系として製造されましたが、1988年に伊予鉄道に譲渡され700系として活躍していました。京王5000系・5100系は様々な地方私鉄に譲渡されたため、思いがけず旅先で出会うかもしれません。富士吉田PJの人は富士急行線で乗ったかもしれませんね。

JSC_0482.JPG▲あふれ出しの多い外川の港町

 銚子電鉄に乗って終点外川へ。漁港のある港町です。自分は浦安PJに参加しているのですが、外川のまちを見た途端、浦安との共通点の多さに感動しました。浦安も起源は外川と同じく港町です。上の写真を見ると分かるかと思いますが、あふれ出しの多さに驚きます。洗濯物や椅子、かご…… 生活感が色濃い風景ですね。浦安もかつて港町だった元町地域ではこうしたあふれ出しがそこかしこで見られます。このような“外部空間を使いこなした暮らし方”はスポンジ化が進むこれからの日本の都市において必要な暮らし方なのではないかと個人的に考えています。

 以上、つかの間の“ぼくのなつやすみ”でした。