東京大学とタイのチュラロンコン大学では、2012年から大学院生による共同都市再生提案WSを実施しています。
毎年場所を変え、東京とバンコクで交互に開催しているのですが、今年の舞台はバンコク!
ワークショップの期間は9日と短めでしたが、
デザ研からは、黒瀬助教の引率のもと、M2渋谷、M1砂塚・川田・越野、B4三文字が参加してきました。
今回のワークショップの対象となったのは、バンコク中心部の「マッカサン」というエリアです。
ここはもともとタイ国鉄の古い車両基地・工場があった場所なのですが、
およそ64haという広大な敷地が残っており、その跡地利用を巡ってタイ国内でも議論が巻き起こっている重要なエリアだそう。
都市の中心の公園として保存・整備・開放してほしいという市民の声と、
高密度開発によるタイ国鉄の財政健全化を図るべきだといった経済的な圧力。
相反する2つの要求のバランスを如何に取るかを考えた上で、この敷地の利用を提案するというのが与えられた課題でした。
敷地の規模の大きさも問題の1つでした。
スケールをつかむまでに時間がかかります。
3つの日泰の学生が交じったチームによる提案競技形式で、毎日みっちりとした議論が言葉の壁を超えて交わされていました。
最終プレゼンテーションは、なんとTV局の地域開放型スタジオにて。
チュラロンコン大学の先生方に多数お越しいただき、優しくも鋭く厳しいコメントの数々をいただくことができました。
TVのニュースにも取り上げられたそうです。
(ただし残念ながら、すべてタイ語です…)
海外の学生とこうしてWSをすることで、
実際に様々な考え方の違いや共通する考え方を目の当たりにすることができ、
とても貴重な機会となりました。
なによりもタイの学生と仲良くなって、楽しい夏を過ごすことができたことに感謝です。