都市デザイン研究室の中島直人准教授やM2三文字が本郷地域の方々と一緒に動いている「本郷のキオクの未来」という地域団体があります。毎年イベントを開催しているのですが、今回は本郷の数々の老舗のご店主様など本郷の文化資源をずっと守って来られた方々をお呼びして、9月23日に昔と今の本郷の話を伺う会が催されました。
かつて本郷には、下宿屋の流れを汲んだ旅館街、そして銭湯、学生街を形成していた様々な商店など、いろんな形の「文化」が培われてきていました。しかし、現在の本郷の街を見てみると、そうした文化資源と呼べるものはどんどん姿を消しています。
そういった文化資源を、キオクの継承という観点から考えてみるこの企画。
お呼びしたのは、教授も学生時代からよく通っていたという喫茶店や、老舗旅館、中華料理屋のご店主様。古くからの本郷の街のエピソードや思い出話など、1時間を超える長時間ずっと語りっぱなし!という密度の濃い時間でした。
また、本郷に残る数少ない旅館・鳳明館本館の館内見学や入浴体験を通じて、今なお残る文化資源の歴史的価値を感じることができました。
本郷というまちへの理解を深め、「本郷のキオク」が一体どんなものなのか考えるきっかけになればと思っています。
▼「本郷のキオクの未来」について
私たちは、東京文化資源会議のご協力のもと、文京建築会ユース・株式会社松下産業・東京大学・跡見学園女子大学・文京区・地域住民などの本郷にゆかりがあるメンバーが集まり、本郷の魅力発信につながる文化資源の活用を目指した活動をしています。都市デザイン研究室からも、中島准教授・M2三文字が参加しています。