上野PJで進めている「ガイトウスタンド」がグッドデザイン賞2021に選ばれました

上野プロジェクトが地元と連携して進めてきた「ガイトウスタンド」の取組が、グッドデザイン賞2021に選ばれました。
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街灯に着脱式のテーブルを設置し、ストリートに点在型の滞留空間を創出する実践的研究が、With/Post COVID-19時代の街路を楽しいものとする前向きなデザインとして評価されました。

■受賞概要
受賞者:アーツアンドスナック運動実行委員会+東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻都市デザイン研究室
デザイナー:永野真義(東京大学都市デザイン研究室助教)+アーツアンドスナック運動実行委員会
応募カテゴリー:コミュニティづくりの取り組み・活動

■ ガイトウスタンドについて
東京の上野・湯島の歓楽街「仲町通り」で実践された、街灯を立飲みテーブルに変えるアイデア。日が暮れ始めると商店主達が街灯に着脱式のテーブルを設置して回り、通りに点在的な滞留空間を生み出す。来街者は界隈の飲食店からテイクアウトの飲食を各々選んで持ち寄り、街角で話に花を咲かせる。ウィズコロナにおける、歓楽街の新しい日常風景をつくる試みです。商店街にある既存のオブジェクトを、ニューノーマルに合わせてバージョンアップすることは、来街者に新しい体験を提供するのみならず、地域の商店主たちが道路空間に関わりを取り戻すきっかけとなりました。
■ 評価を受けたポイント
(1)既存のオブジェクトに着眼し、街灯というストリートファニチャーを新しい生活様式に合わせてバージョンアップするという対象のデザイン
(2)「LQC」 (手軽に=Lighter、素早く=Quicker、安価に=Cheaper)のプレイスメイキング3原則が追求された什器デザイン
(3)歓楽街という課題の多い街の特性を踏まえた新しい飲食スタイルの挿入とそのための地元との丁寧な調整のデザイン
(4)個々の店舗単位でなく商店街あるいは通り全体としてお客様をもてなす多数の仕組みのデザイン

■ グッドデザイン賞について
グッドデザイン賞は、社会の課題に対する取り組みとしての内容、将来に向けた提案性や完成度の高さなど、総合的な観点から、グッドデザイン賞審査委員会が今年度もっとも優れていると評価したデザインに贈られます。 新たなビジネスモデルや新産業の創出、イノベーションの促進に寄与する優れたデザインに贈られるものです。

■関連ページ
グッドデザイン賞公式サイト 受賞作品紹介ページ https://www.g-mark.org/award/describe/52921
プロジェクト紹介サイト https://www.ikenohata-nakacho.com/gaito-stand