こんにちは、M2の應武です。
2014年から始まった浦安PJは2020年に一度、その活動に幕を下ろします。その締めくくりとして冊子を発行し、浦安市民活動フェスティバルでのイベント「デジタル時代のまちづくり」に参加しました。PJの歩みは7月号(http://ud.t.u-tokyo.ac.jp/ja/blog/2020/08/295.php)をご覧いただければと思いますが、今回は冊子のご紹介とトークイベントのご報告をいたします!
▲冊子表紙
主に2019~2020年度のPJ研究活動をまとめた冊子『よみとき浦安元町-空地にあふれる暮らし-』を発行しました。
この冊子では元町の空地に着目し、空地へのにじみ出しや人々の活動の様子を写真や図面で描くことを意識しました。漁師町時代の姿から変化した「令和の浦安」の姿を「記録」し、後世の資料になればと制作しました。勿論、PJチームが考える元町の魅力をまちづくりや浦安に関心がある方にお伝えできればという思いもあります!
ご興味のある方は研究室までメール(web-admin@ud.t.u-tokyo.ac.jp)などでお問い合わせください。冊子の郵送など対応させていただきます。
浦安市民活動フェスティバル「デジタル時代のまちづくり」
11月28日に浦安市民フェスティバルでのワークショップ「デジタル時代のまちづくり」に参加しました。「デジタル時代」の浦安の未来を自由に「妄想」するこのイベントでは、浦安元町の歴史的背景や空地の利用実態など、PJチームが考える「元町の魅力」をお伝えしました。
漁師町だった元町は漁業権放棄を経て通勤・通学という暮らし方の変化を受け、その姿を変化させています。「デジタル時代」においても暮らし方の変化を受けてまちの姿は変化していくでしょう。しかしそれは今ある都市の中で起こる変化です。漁師町からベッドタウンに変化した元町の姿が浦安の中でも独特の雰囲気を持っていることと同様に、これからの元町も、更には新町など浦安の他の地域も、地域の文脈の中でそれぞれが独特の変化を辿るのではないでしょうか。その変化の多様性が地域の「個性」なのではないかと思います。
「デジタル時代」という新しい時代に突入し、これまでに無いまちや暮らしが生まれる。しかしすべての地域が同様に変化するわけではありません。浦安には漁師町の面影を残す元町や新興住宅地である新町など多様なまちがあります。それぞれのまちが多様な形で暮らし方の変化を受け入れ、享受できる生活体験の選択肢を増やしていくことが、浦安での豊かな暮らしにつながるのではないかと考えています。
終わりに
本日を以て浦安PJチームは一度、解散となります。しかしそれは浦安での活動が終わるというわけではありません。本日のWSなど、これからの活動の萌芽は既に現れています。
浦安は、自身の都市への向き合い方を問いかけ続けてくれています。それは自分にとって代えがたい経験であり、認識となりました。PJ活動が浦安の力となれることを願い、信じています。
これまでPJを牽引してくださった先輩方、相談に乗ってくださった窪田先生、そしてよそ者である我々を受け入れてくださった浦安の皆さま、本当にありがとうございました。
2020年度浦安プロジェクトチーム
應武遥香
堀籠悠河