20世紀都市遺産プロジェクトでは、全国144都市を対象とした昨年度に続き、今年度は具体的にいくつかの都市にぐっと迫っていき、リサーチを行っています。
7月に小田原市、9月には前回の記事でも触れているように松本市を対象に現地調査を実施していますが、去る11月9日、松本市調査をまとめた報告書ver1を作成し共同研究者の方々を招いて報告会を行いました。
今回の調査の目的は、松本市を対象に市街地形成の実態を分析し、今後起こりうる更新予測の検討から、今後も使い続けられるストック評価の方法について考察すること。
現地調査前に行った分析から、取り上げて詳細に検討する地区を数個選定し、それぞれに対して現状分析と更新予測、そこから現地調査の結果を踏まえつつ地区の目標と更新戦略を考察した個別論と、全市的な観点から主として定量的に考察した全体論、という二つの視点から考え、その接点を探る形でまとめています。
報告会ではこれをベースに議論をしつつ、様々なアドバイスを頂きました。
未だver1、ということで十分にまとまってはいませんが、今回頂いた指摘を踏まえつつ引き続きブラッシュアップさせていきたいと思います。