本年度のまとめに向けてデータと格闘中!

こんにちは。M1の河合です。

今年度、20世紀都市遺産プロジェクトでは21世紀に引き継ぐべき都市ストックは何なのか?都市のどこにあるのか?を考えてきました。

調査対象都市を143都市挙げ、それらの都市のDID人口やDID面積の変化率などの数値データやDID範囲の変遷を追ったり、夏休みにはメンバーが実際の都市を調査に行くなど様々な取り組みを行ってきました。

これから年度末に向けては、今年度の調査のまとめをしていきます。

現在は、これまで調査・収集したデータから①20世紀の都市の成長パターンを類型化すること、さらには②20世紀の中でも時期による都市成長の類型化、に取り組んでいます。

①についてはDID人口密度変化率とDID面積変化率から見ることで、②に関してはDID人口密度とDID面積の推移を見ています。

 

密度及び面積増加率プロット図.jpg

DID人口密度及びDID面積増加率で都市をプロットしたグラフ

 

このグラフから、都市成長タイプを読み取ります。ここでは、パターン1:市街地が大きくは広がらずに高密化した都市、パターン2:市街地・密度ともに成長した都市、パターン3:密度は変わらずに市街地だけ広がった都市、パターン4:市街地は広がったが密度は薄まってしまった都市、と類型化しています。

 

密度及び面積増加率プロット.jpg

類型化のイメージ

 

今後は、夏休みに実際に現地に調査に行った都市について、データから見えた都市像と実際に見た都市を関連させて議論し、まとめていきたいと考えています。