ご無沙汰しております。昨年の12/20に浦安PJでは、市が10月に実施した住民アンケートの報告会と兼ねて、調査対象地区の元町にお住まいの方々を前に中間発表という形で発表する場を設けていただきました。
水面下で進めていた調査をこの日に向けて一度整理し、窪田先生や卒業生の池田さん、田中さんに助言・協力をいただきながら、学生2人でパワーポイント形式にまとめて発表しました。
当日は、第一部で市からアンケートの結果報告、第二部で東大の加藤孝明先生から防災まちづくりに関する公演、第三部で私たちの調査中間発表という流れで進められました。
第一部で話される内容のメインとなった住民アンケートは、まちの資源や隣近所との付き合い状況、区画整理後の印象、防災意識、まちの将来像等、今後のまちづくりに重要となる事項について住民の方の意見を聞くという内容でした。寒い中でも報告を聞きに足を運んでくださる住民の方も何人かいらっしゃっただけではなく、展示されていた昔の写真を懐かしそうに眺めながら話している光景も見られました。
第二部の加藤先生からのお話は、防災まちづくりに関する内容で、先生が関わっていらっしゃる実際のプロジェクトや授業のお話を交えながら、誰にでも分かりやすい語り口で語られていてとても興味深い内容であり、なおかつ私たちにとっても勉強になる内容でした。
第三部ではいよいよ私たちからの中間報告です。「地域資源を活かして住み継いでいく元町」というタイトルで、まずは窪田先生からこれまで行ってきたことの概要や重要な視点についての説明から始まり、M1李、M1森川という順番で発表を行いました。
M1李からは、ヒアリングを重ねていくうちに分かってきた、かつて色濃くあった漁村ならではの地域の繋がりが現在はどう変化したかということや、1969年、1990年、2014年の地図を用いてそれらの土地利用や路地がどのように変化し、まちの構造がどうなっていたのか調査から分かったことをまとめて発表しました。
▲ 元町の変遷について古地図を用いて説明
続いてM1森川からは、何度も足を運んで行ってきた路地の実地調査をもとに、猫実/堀江それぞれの路地に溢れ出ているものやアクセスの向きを地図にプロットしたものを、資源と防災という2つの大事な視点から、両地区の違いと共通点を意識してまとめて分析し発表しました。また、区画整理の実態や事例紹介も行い、最後に今後のスケジュールや意識していく点をまとめ、締めくくりました。
▲ 路地をミクロに調査分析したことを発表
発表を終えるとすぐに、住民の方から「学生さん、井戸の話がなかったけど、井戸はここでは大事でこれからも防災でも使っていけるんじゃないかな」との声を聞くことができ、わざわざ助言をくださったことも然りですが、何よりまちのことを考えている方がいらっしゃることに、とても励まされました。
今回は、調査をまとめることに手一杯になってしまい、聞き手に分かりやすいように工夫をする余裕のなさや練習不足等の課題があり、2人で猛省しました。また次回も発表する機会をいただけそうなので、今回の経験を活かし、少しでも住民の方に寄り添えるようなものにしたいです。
(文責 M1 李)