20世紀都市遺産プロジェクトでは、これまで日本全国の都市の人口増加率や人口集中地区の変遷の分析、さらには実際にメンバーが日本各地の現地調査をするなどの活動を通して21世紀に更新・活用していくべき都市基盤の計画論の構築に取り組んできました。
今回の第2回20世紀都市遺産セミナーでは、国土交通省都市局公園緑地・景観課所管の地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律(歴史まちづくり法)や景観法等を取り上げ、各事業制度がこれまでの都市形成に与えてきた影響を具体的に検証することをテーマに、国土交通省の舟引審議官、石橋課長補佐をお招きし、意見交換をしました。
(セミナーの様子)
舟引審議官には、歴史まちづくり法の制定背景や事業実績についてお話いただき、さらには都市再生特別措置法に基づく立地適正化計画制度についての思いも語っていただきました。
また、20世紀都市遺産プロジェクトチームとの意見交換では、都市基盤を引き継いでいくべき地域を考えるにあたって、最近50年で拡大した地域と歴史的にずっと人が住み続けている地域で適用すべき方法論を分ける必要があるのでは、など貴重なご意見をいただきました。
(右から、都市工学科出身の国土交通省石橋さん、舟引審議官、渡辺先生)
今回のセミナーは20世紀都市遺産をこれまでと違った視点で考える機会になりました。
舟引審議官、石橋課長補佐、ありがとうございました。
(M1河合)