こんにちは、M1の森川です。
浦安PJでは、8月16日(土)に現地調査を、8月21日(木)に浦安で消防団副団長もやられていた泉澤さんにお話を伺ってきました。現地調査では、浦安の住宅地にある様々な路地の調査や、昔からある建物や道等の資源調査を中心に町歩きを行いました。
路地調査では、都心部の住宅地などにもよく見られるようなアスファルトで舗装され、ブロック塀で仕切られた路地や、舗装されておらず、住戸と住戸の間にある庭のような路地の様子について調査を進めました。前者の路地は、大通りや川まで長く続いており、通り抜けの機能に特化した路地であると言えます。一方で、後者の路地は、浦安に古くから存在していた特徴ある路地で、住民によって植栽や水瓶が置かれていたり、所々井戸が残されていたり、様々なアクティビティが滲み出ており、漁村であった頃の浦安の様子が見受けられます。
▲舗装されていない路地
資源調査では、戸建住宅や銭湯など古くからある建築物を事前にプロットした地図を基にして、現在はどのように残されているか等の調査を進めました。瓦葺の屋根や外壁が木材で覆われた住宅も残されており、浦安の歴史の積層が感じられました。
泉澤さんのヒアリング調査では、浦安が漁村であった当時の様子や、若いしやどや現在の自治会などのコュニティの変遷について伺いました。「若いしやど」とは、「若い衆」を浦安の方言で言ったもので、若者が有志で集まり、お祭りの運営・消防団などを中心に行っていたそうです。また、漁村であった頃は、貝むきが多く行われており、その時の様子が実際に情景が目に浮かんでくるほど興味深く、お話を伺わせていただきました。
実際にこの場所がどのようになっており、どう使われていたか等といったことを、現在の地図や古地図を利用しながら説明をしていただきました。
今回伺った大変価値ある内容を、今後の調査に生かしていけるように、浦安での文献調査や現地調査を更に掘り下げて行っていきたいと考えております。次回は、路地調査や資源・コミュニティ調査における研究の方向性を定め、浦安まちづくり事務所の所長をやられている早川さんのヒアリング調査へとつなげていきます。