今回はお隣の地域デザイン研究室から、M1の堀籠がお邪魔します。都市デザイン研究室の有志と合わせて活動を行っている浦安プロジェクトですが、10/19(土)~20(日)にかけて、成果展示会を行いました。
浦安元町はかつて漁業を生業に発展しました。そしてそこには、モノを共有するという漁師町独特の文化が醸成されました。東西線が開通してからはベッドタウンとして新たな道を進み始めますが、共有の文化は現在でも色濃く残ります。特に、接道が悪く家が建たない空き地には、周囲の住民が洗濯物を干したり、鉢植えを並べたりされています。こうした空き地を共有する文化は、殺風景な空間を豊かに彩り、質実ともにまちでの暮らしも豊かにします。
一方で、新たにまちに入ってきた住民には、共有する文化が継承されていないということも事実です。その結果、いくつかの空き地には豊かな利用がみられる一方で、その他の空き地には殺風景な空間が広がっています。浦安PJでは、漁師町時代の文化に、現代の状況を踏まえたアレンジを加えることで、元町らしさをより引き立てることができるのではないかと考えています。
今回の展示会に向けて、空地の使われ方を詳細に調査・類型化することで、その性質を調べてきました。また、私たちの研究成果を住民のみなさんに知っていただくだけでなく、私たちが見落としている視点を、みなさんとの交流から多くいただきました。ご来場いただき、ありがとうございました。
▲みなさまに少しずつ添景を追加していただき、空地に賑わいが生まれました(笑)