今回のミーティングではいままであまり調べてこなかった高島平の「みどり」について注目しました。
高島平の象徴的なみどり、と言えば三田線沿いに続く長いプロムナード、になります。しかし今回はそうではなく(もちろんプロムナードも重要です)、公園や、農地、駐車場といった広い意味の「緑地」の様子について議論しました。
10年ごとに住宅地図を並べ、駅の北側7・8丁目の用途の変化を確認すると昔は駐車場がたくさん存在したことが明らかになりました。いま既成市街地ではビルがなくなって空き地・駐車場になるというのが一般的傾向ですが、高島平駅周辺では、そもそもビルが立ち並ぶのが遅く、時間をかけて街が形成されていったため、徐々に駐車場が住宅やビルになる、という不思議な歴史となっていました。地元の人からは、確かに駐車場は多かったけれど、逆にその土地を活用してお祭りなどを行っていたこともあるという話も聞け、駐車場がうまくまちで使われている例にも行きあたることができました。
一方で、なぜここまで駐車場となっていたのかや実際の使われ方がどうだったのかという部分は今回見えてきませんでした。現場での調査を行いつつ、空地・駐車場と高島平の関係性をもう少し明らかにしていくことが必要になります。
さて、来年は高島平50周年ということで様々な企画が考えられています。高島平プロジェクトでもまち歩きや展示などでこの企画に参加していく事を予定しています。その中で何をするのかという部分も少しずつ準備を始めました。長い道のりですががんばって地域に還元していきたいところです。8月6日にはそれに関連して野原先生の講演も行われるということで、是非参加しようと思っています。まだまだ長い夏が続きますが、地道に活動していく予定ですのでご注目ください。