三国祭に、参加しました。

こんにちは。初めてWeb記事を投稿いたします、地域デザイン研究室M1の岡野大知と申します。よろしくお願いします。

2018年5月18日から20日にかけて、三国プロジェクトメンバー5人が、三国祭に合わせて三国を訪れました。以下、参加させていただいた山車引きのことと、プロジェクトで行った企画について、簡単にご報告いたします。

 三国祭_三国神社のサムネイル画像

<山車引きに参加して>

新メンバーである私と前山(M1)は、例年通り、山車引きに参加させていただきました。地元のみなさまと一緒に、朝から夜が更けるまで、山車を引きながらまちを練り歩くという、大変貴重な体験をさせていただきました。

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▲私たちが参加した山車。台座の上に武者人形が載る。この山車がまちなかを進むさまは、まさに大迫力。

 山車引きの当番は、各地区が持ち回りで担当します。山車引きには様々な役割があります。山車を操作する舵取り役、上に乗って電線を持ち上げる役、前に進ませる綱引き役、女性と小学生の担当で、山車に乗ってお囃子を演奏するはやし方、それらを統括し指示を与える進行役など。山車引きでは、子どもも女性も、経験を積んだ大人や年配の方も、初めての人も、誰もがそれぞれの役割を与えられて、輝いていました。また、山車の引き方、お囃子の演奏の仕方といった山車引きの伝統・技術が、各地区で後世に伝承されなければ、山車引きの成功には至らないはずで、それを可能にする地区の結束力、住民の熱さのようなものも身に染みて感じられました。

 また、ひとだけでなく三国のまちも、山車引きと密接に関係しています。三国のまちは狭い道が多く、いたるところでクランクしています。そのため、山車は、狭い道をギリギリで通り抜け、何回も方向転換しながら進むことが求められます。しかし、このようなスリルの連続がまさに山車引きの見どころであり、山車を引く側も、協力し時には怒鳴りあいながら、こうした難所を乗り越えていくことで、絆を深めていく。まちの構造が、山車引きの魅力に新しい一面を加えていることを感じました。

 

<プロジェクトで行った企画について>

 さて、プロジェクトでは、今年3月にオープンしたUDCSで、三国祭の期間中に「三国寄り合い処」と題した企画を行いました。具体的には、①1枚の大きな地図に、三国のおすすめスポットや思い出の場所を記した旗を立てていく「みんなでつくる三国マップ」、②人生やそのときどきでの三国とのかかわりを年表形式で記入する「三国ひとまちものがたり」、③三国特有の町家の構造が残るUDCSの建物を案内する「UDCS探検ツアー」の3種類です。

 また、今年は初の試みとして、地元の三国高校とコラボして企画を行いました。三国高校は生徒数が減少し、このままではいずれ統廃合の危機にさらされるそうです。そこで、打開策として、三国高校ならではの特色ある教育を打ち出そうということで、三国というまちを対象にした総合学習が始まり、今回はその一環で、三国祭での私たちとのコラボが実現しました。三国高校生には、「三国ひとまちものがたり」の内容を、来訪者に直接インタビューしてもらうことにしました。

 さて、そんな企画を行ったUDCS、三国祭ではどんな様子だったかというと…

大盛況でした!!!

 三国マップ

▲「みんなでつくる三国マップ」の様子。多くの来訪者に楽しんでいただいた。

 地元の人も観光客も、足を止め、中をのぞいて行かれる方がたくさんいらっしゃいました。「三国マップ」を通して、訪れた方と私たちとの話も弾み、古い町家の構造に興味を持つ方も多くいらっしゃいました。山車巡行のときには、UDCSは山車を見られる休憩スポット、またお囃子の演奏会場としても賑わいました。そして三国高校生のみなさんは、訪れた人へのインタビューを積極的に行ってくれ、彼らの社会勉強になったとともに、私たちもたくさんの情報を得られました。

 今年度は、UDCSがオープンして初の三国祭であり、企画を通してUDCSの認知度を高めることができたかと思います。また、祭におけるUDCSの空間の使われ方が把握でき、インタビューを通して地元住民や観光客、一時帰省の方など、三国祭りの時しか得られない、さまざまな情報を得ることができました。

 今回の企画を振り返り、今後の実践につなげていきたいと思います。