浦安PJ、住民勉強会への参加と発表

こんにちは。地域デザイン研究室M1の永門です。
浦安PJでは、11/11(土)に浦安市で行われた「防災まちづくり勉強会 総合ガイダンス」に参加し、地域住民の方々に向けて学生からの発表を行いました。
今回はその場での発表内容や気づきをレポートします。


浦安市の旧市街地である堀江・猫実地区は「元町」と呼ばれ、昔は漁業を生業とした地域でした。現在はベッドタウン化がすすみ、密集市街地をはじめとする住環境の課題を抱えています。
浦安PJでは、市と連携しながらこの地域を対象に調査分析を進めています。
一方で、市は現在、この地域の防災性を高めるために住民の方々と検討をすすめるべく、全5回の勉強会を企画しています。

その動きの第一歩として行われたのが今回の「総合ガイダンス」。
私たちは「市が進めようとしている防災まちづくりに向けて、住民の方々に検討する視点のヒントを提供する」という立場でお話することになりました。

小学校の体育館で行われたこのガイダンス。
住民の方々は、堀江・猫実の両地区から、年齢層も幅広く参加されていました。

数多くお集まりに.jpg▲ 休日にもかかわらず住民の方々は数多くお集まりになっていました。

まずはじめに、勉強会の概要や防災まちづくりの方針、他地域での事例についてご説明がありました。

説明.JPG▲ まちづくりの現場ではこういう空気感の中で進んでいくのだと、勉強になりました。

その後私たちから、「地区の特性を活かした防災まちづくりの考え方」と題して発表しました。

先生から.jpg▲ 冒頭に窪田先生から、今回どういったことをお話するか簡単にご説明いただきました。

今回お話した内容は大まかに分けると3点でした。
まずは私たちなりに理解してきた地域の移り変わり。
堅苦しくお話するのではなくて、ヨソモノなりの視点では元町地域にどういった印象を抱いたか、
どういったところをいいと思うかを、できる限り噛み砕くように心がけながらご説明しました。

次に、この地域の大きな特徴である「空地」に関する現状調査の結果。
浦安市には市街地整備を将来行うために空いた土地を買い上げる制度があり、この地域には空地が点在しています。
プロジェクト内でその現状について調査した結果をご説明しながら、空地をうまく使うことで地域をもっとよくしていけるかもしれないとお話しました。

最後に、他の地域での空地活用事例を紹介しながら、浦安元町の空地に提案するならどうか??というアイデアをご提案しました。
住民の方々が考えるときに発想を広げられるようなアイデアをお示しできたかな、と思います。

発表の様子.jpg▲ 住民の方々には、学生の発表に真剣に耳を傾けていただきました。

休憩を挟んで、図上ワークショップが行われました。私たちもその様子を拝見しました。
住民の方々が町丁目ごとの数グループに分かれて、大きな地図を囲みながら、
ご自分の避難経路から街全体の改善したい点までお話されていました。
どのテーブルでも「防災のために具体的に何が必要か」まで議論が深まっていたのが印象的でした。
また、学生発表でお話したことについて住民の方からご質問いただいたことも。

WS.jpg▲ 住民の方々の地域に対する強い関心を感じるワークショップでした。

ワークショップ中に市長もいらっしゃり、昨年大火に見舞われた糸魚川を引き合いに出しながら、
浦安元町での防災性向上に力を入れていく旨を力説されていました。

市での動きも加速し住民の方々が関心を強めるなかで、どう動いていけるか。
今回感じたことを材料にしながら、しっかり考えていこうと思います。