川の手から山の手へ ~第5回ヘリテージミーティング!~

寒い日が続きますがみなさまいかがお過ごしでしょうか。

M1の但馬です。

今回は、毎月恒例となってまいりました高島平ヘリテージミーティングの第5回会合について報告させていただきます。IMG_6375.JPG

回のヘリテージミーティングでは、四葉地域に住まわれている方をゲストに迎え、かつての四葉村地域を中心とした崖上の様子についての話で盛り上がりました。

これだけ見ると、我々は「高島平」プロジェクトなのに、高島平と関係がないことを議論しているように見えます。しかし、これには深いわけがあるのです。

高島平プロジェクトは当初、高島平建設期に建設された建物や構造物を中心に扱っていました。しかし、住民の方々との議論を進めるうちに、河川跡や地名に表れている周囲との関係性が重要であるという仮説が浮上してきました。そうしてまず手始めに新河岸川より北側の地域との繋がりを、暗渠や地名、区割りに注目することから探してきました。その成果として社会実験でまち歩きを行ったことで、ひとまず北側についての調査をひとつ形にすることができました。

そして今度は、これまであまりわかっていなかった赤塚崖線の上の地域との結びつき。目に見える跡だけでなく、区画整理における換地の傾向や日常生活での崖上崖下の結びつきといった部分にまで対象を広げ、明らかにできないか。その第一歩が今回のミーティングなのです。

IMG_6372.JPG▲川の話も継続して調査中。前谷津川が開渠だった時の橋

「この道は昔から残っている」「ここに昔祠があった」という話から、崖の上には大きな家がたくさんあって、一帯には親戚がたくさんいるというエピソードまで、地図だけだと明らかにならないような話がたくさん聞くことができました。2時間、ひとつのエリアについて密度の濃い議論を行えたことは、このプロジェクトの可能性を感じることができました。しかしその一方で、もともと高島平だけを見ていた私にとって崖の上はまだまだ未開の地、話についていけないところもたくさんありました。今後地元の人との話を楽しむためにも、一度崖上の世界をちゃんと歩いてみたいなと思った一夜でした。次回は1月の予定。どんな話が聞けるのでしょうか。

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