こんにちは。M2の田中です。
9/28-10/1にアーバンデザインセンター高島平(UDCTak)によるプロムナード活用社会実験「高島平グリーンテラス」が行われました。その一環として行った高島平ヘリテージプロジェクトの展示やまちあるきの様子をお伝えします。
▲ 社会実験会場は、家具とテントで構成された気持ちのよい木陰の空間。
「高島平グリーンテラス」は、UDCTakが実施する社会実験です。今後整備を検討しているプロムナードの活用実験を4日間にわたって行い、にぎわい創出のヒントや課題を得る企画です。同会場では、UDCTakで進行中の4つのプロジェクトが展示を行い、高島平ヘリテージプロジェクトもそのひとつとして展示とまちあるきを行いました。
私たちの展示は、これまでに住民の方と一緒に行ってきた高島平ヘリテージプロジェクトミーティングの内容をまとめ、高島平以前の歴史、高島平以後のヘリテージを示し、歴史性の視点から高島平を見る視点を提供することを目的としました
▲高島平ヘリテージプロジェクトのブース
会場には、縦1400mm、横2000mmの大きな地図を机に貼った、名付けて「ヘリテージテーブル」を展示しました。ここで用いた地図は、1967年(高島平区画整理が行われる1年前)の住宅地図と、2016年の住宅地図を同一縮尺で出力したもので、二つの地図を重ねながら見ることで、現在と過去を照らし合わせながら、高島平を見ることができる地図でした。
展示には、多くの方が見に来られました。高島平にずっと住んでいても高島平以前の話を知らないという人は多く、興味津々の様子の方が多くいました。また、高島平ができる前から周辺に住んでいた人や、建設当初の団地しかない時の様子を知る人からは、当時の高島平について新たな情報も聞くことができました。
▲ヘリテージテーブル
9/30には、デザインスクールの一環として、高島平のヘリテージ、歴史性を体感するまちあるきを行いました。参加者は当日まで分からず、誰も来ないかもしれないと心配しましたが、時間になってみると、総勢15名が集まりました。
今回のまちあるきルートは、高島平を超えて、過去にあった南北のつながりを見ながら、各所のヘリテージを見て回るルートです。第3回ミーティング(前回記事参照)でもルート検討の様子を書きましたが、結果的に今回は、北側に大きくはみ出すルートとし、川の手偏としました。
まちあるきの様子は写真でダイジェストします!
▲中島先生による、10分程度のレクチャーの後、出発です。
▲当日使用したまちあるき地図。予定では2時間で歩くはず…
▲最初の目玉であるオリジナルヘリテージ:高島平建設期の集合住宅「高島平ハイランドコーポ」
▲徳丸橋の名前から分かる、過去の「むら」の構造。ここから新河岸を超えて北へ。
▲ルート最北端の荒川まで行き着く。高島平住民の参加者の方もいろんな情報を話していただきました。
▲西台駅東のダイエー裏には、かつての水路跡が遊歩道として残る。
▲団地の説明は、ヘリテージプロジェクトメンバーのUR職員の方が行いました。
▲最後は、都市工学科解析研樋野先生のプロジェクトである共同花壇に立ち寄る。
写真からも分かる通りまちあるきは非常に盛り上がりました。
写真からもうひとつわかることがありますよね…。
そう、日がだいぶ暮れてきていますね。
ゴールの社会実験会場に戻ってきたのは、なんと、17時過ぎ。3時間以上も歩いていたのです。ただ、見どころが多く飽きさせない、濃密な3時間でした。
今回の展示で来場者の方から教えてもらった新たな情報や、まちあるき参加者の感想などのフィードバックをまとめ、年度末に向けてのまとめ方をこれから話し合っていきます。
ここで一旦M2は引退になります。昨年の積み重ねをもとに、今年に入ってからはスピード感を持って進んだプロジェクトだったので、やっている側としてはとても楽しく、住民の方との話し合いの中で見つかる新たな視点や議論には毎回わくわくしていました。今後の展開も非常に楽しみなプロジェクトなので、後ろ髪を引かれますが、学部時代から高島平コミット度No.1のM1の但馬くんにあとは任せたいと思います。