ようやくスタート地点の中間報告 / 三国

こんにちは M1の柄澤です
遅くなってしまいましたが、先日12/14に行われた中間発表の報告をさせて頂きます。
まず概要から。
空家改修プロジェクトでは、今年度中に公園と倉庫のリノベーション設計し、改修事業に着手する予定です。
その舞台が下新公園と湊座奥。
今回の中間発表では、その基本設計を決定する上で住民と話し合う、重要な場となりました。
東大・福大それぞれが案をパネルと模型も作成して持ち寄り、お互いに発表します。
講評には対談形式で、西村先生と、福井大学の野嶋先生にお話頂きました。
IMG_20141214_141734.jpg▲中間報告の様子
10847959_905021229521734_8457954929065841630_n.jpg▲福井新聞17面
実際の提案については、上記福井新聞の記事や、三国會所のホームページで後程公開されるものに譲るとして、
少し自分の感想を書かせて頂きます。
今回の発表は、今まで住民ヒアリングやWSをやってきた集大成のようなもので、
伺っていた意見を自分たちなりに把握し、どう料理したのか発表する最初(で、もしかしたら最後)の場でした。
誰の意見が正しいなど言えるものではないですし、自分たちの思いも正しいかどうかは分からない。
そんな状況のなかで、話すこと、考えること、悩むこと、
今回このプロジェクトを通してそういったものを肌で感じられたことがとても楽しかったです。
(楽しかったなどと言っていられるほど甘い現実ではないのでしょうが…)
ずっと三国でまちづくりをやっていて、この空家改修プロジェクトをメインで動かしている三国會所のメンバーの方、
改修される公園の隣などに住んでいて、改修がダイレクトに自分の生活に影響する住民の方、
まちづくり活動に積極的な方、そうでない方、未来に希望を持っている方、そうでない方、
様々な方の話を聞きながら、その中で折り合いをつけ、
その上で自分たちが思う「こうなってほしい三国」を実現させるための提案を行うことの難しさを知りました。
例えば、今までのWSで、「防音」と「ゴミステーションの位置」「管理」「運営」がキーワードになっていて、
「防音」は、ライブなど音の出るものを行う場合に、壁が薄すぎて外に漏れてしまい問題になっていたこと
「ゴミステーションの位置」は、今公園の入口に置いてあるゴミ捨て場を捨て難い位置に移動しないように
「管理」は、公園を改修してプログラムを入れていくときに、誰がそこの維持を行うのかという問題
「運営」は、湊座奥の空間を多少収益性のある空間にした方がこれから先のことを考えられるかもしれない、
というものなのですが、
ずっと住民や會所の方が気にされていたことで、自分たちとしても大事な問題だと考えていたのですが、
発表の時にせっかく考えていたことを伝えることができなかったり、後回しにしていて考えが深まっていなかったりと、
あと少しやっていればよかったじゃないか、と思えるほどに手の隙間からこぼれ落ちていく感覚を受けました。
…と、反省はつきないのですが、
ただ、ここでようやく基本設計が見えてきた段階なのだとすると、
逆に残されている数ヶ月、今年度中の着手に向けて、全力で案の改良をしていこうと思います。
これからの三国に向けて、どうぞ応援よろしくお願いいたします。
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▲1/1000模型 (きたまえ通りと町家型住宅)
IMG_20141123_075958.jpg▲1/100 下新公園