今回の三国訪問では、8/30に開催された帯のまち流しの見学をメインに、福井県立歴史博物館企画展『敦賀湊と三国湊』の見学と空き家改修の打合せを行いました。
まずは博物館から。
実は情報として得られるものは少なかったのですが、古い写真がいくつか展示されており、図面でしか分からなかった当時の姿をイメージすることができました。
そしてなんと、三国祭りを伝えるパネルに、曳き手として参加していた僕たちPJメンバーが偶然写っているという大発見も。笑
夕方三国に入ると、道では提灯と灯籠の準備が始まっていました。灯籠は、昔の自治行政単位である区ごとにデザインされた手作りのもので、夜にならずとも、その準備の風景が三国の街並みに色を添えていました。
▲中元区の灯籠。ここでは、区共通の白いものの他に、黒いもの、竹のものが並んでいた。
日がちょうど落ちた頃からまち流しが始まります。各グループが駅前を目指し、指定されたコースを踊りながら歩いていきます。地元の有志、企業、福井県内から、と今年は20ほどのグループが参加しており、それぞれ工夫を凝らした衣裳と、アレンジを効かせた踊りとで、見ていて全く飽きることがありませんでした。始まって5年ほどしか経っていないイベントとは思えないほど参加者・見学者とも多く、「夏の締め」に相応しい綺麗なお祭でした。「三国三国と 通う奴馬鹿よ 帯の幅ほど ある町を」という三国節のリズムはまだ頭に残っています。
ぜひこのまま何年、何十年と続き、正真正銘三国の風景の一部となってほしいものです。
▲ゆっくりとまちを流れていく
そして、
たっぷりまち流しを楽しんだ次の日は、具体的な設計内容についての打合せを行いました。実施設計をしていただく建築士さんも加わり、ソフト面の話からお金の話まで。地域の方ともワークショップを行っていきつつ、9月末には一度提案をまとめるため、その下地となる議論ができたかと思います。
次回訪問は9月半ば。提案まとめまで残り日数も少なく、三国に行く回数も増えてきました。しっかりと住民と話し合いができるよう考えていきまたいです。