こんにちは、M1の森川です。
山車を曳いている側から見た巡行に次いで、今回は三国祭2日目全体の様子についてお伝えします。私たちは、三国祭の見どころや、町の中で祭空間がどのように演出されているのか等について調査を行いました。
2日目は、三国祭の中で最も見どころが多く、まず午前中に三國神社前に各地区が出す山車7基が勢ぞろいします。2階建て建築に挟まれた広小路に並ぶ山車は、絶妙な祭空間を演出していました。また、神社前は道いっぱいにお祭りを見に来た人たちで賑わっており、いよいよ祭が始まるという臨場感が伝わってきました。
正午過ぎ頃から山車と御神輿は、御神輿を間に挟む形で順次神社前を出発します。住宅地の狭隘な道を高さ6.5mの山車が駆け巡るため、各々の道の特性に合わせて様々な工夫が行われていました。その一つとして、道沿いには露天商が並ぶ所もあり、山車が通る時には露天商の屋根を持ち上げる「跳ね上げ」が行われます。この「跳ね上げ」は、今までに行ったことのある祭では体験したことのないような独特な雰囲気を醸し出していました。
▲露天商の「跳ね上げ」の様子
また、今回のプロジェクトで改修させて頂く町家の2階からも祭の様子を見学しました。部屋の窓越しに見る祭の風景は、地上から見ている迫力とは違った迫力があり、ハレの日も踏まえた空間づくりを提案する上で大変参考になりました。
▲改修する「雲乃井」2階から撮った写真
その他にも、祭を見ている人たちの溜まり方や、町全体で見たときの祭賑わい方の違い等、多くのことを学ぶことができました。そして何よりも、三国祭を見学することで三国の方々の祭に対する熱い思いを感じることができたということは、三国という町を知る上でとても重要なことであったと感じています。今回、三国祭で得られた調査結果を基にまとめ・分析を行い、今後の調査につなげていきたいと考えております。