こんにちは、M1柄澤です
髙橋に引き続き、三国祭り本番となる2日目の様子を紹介いたします。
なんといっても三国祭りといえば、高さ6.5mにもなる山車(ヤマ)。各地区ごと数年に1度の持ち回りで巨大な武者人形を載せた山車を作り、祭り2日目に毎年7基を三国神社に奉納します。数年に1度の見せ場とあり、三国の人は巡航を成功させるため一丸となってあつい情熱を注ぎ込んでいます。山車には、神社から出される神輿、神宝棒持の行列、武者行列を守るという意味合いがあり、山車巡航の成功は、住民だけでなく神事としても重要性を持っているようです。
僕たちは、下新区の山車を曳かせてもらえることとなり、学生2人が実際に曳きながらの感想を、残り2人+中島助教が周りから見ていて分かることを調査してきました。
では、山車を曳いて感じたことをいくつか挙げていきます。
曳き手は交代も合わせて合計40人ほどで、そのうち地元の人は半分もいなく、結構な数をボランティアが占めていたのが印象として強く残りました。三国の地区分けはとても細かく、下新区にそもそも数十世帯ほどしか住んでいないことを考えると、逆に外部の人をうまく取り込むシステムがもともと組み込まれているのかもしれないな、と感じました。そのおかげか、舵取りに近いところまで参加させてもらえ、自分で山車を動かしている感じをとても楽しむことができました。というのも、細い路地を勢い良く曲がっていくさまは、山車の巡航のなかでもいちばん盛り上がるポイントのため、舵取りはとても重要になってきます。綺麗に回ると周りで見ている観光客・地元の人から拍手が沸き起こります。下新区は行いませんでしたが、三国駅前では2回転するなどのパフォーマンスを行う山車もあるようです。
また、朝9時から夜20時まで、途中休憩はあるものの基本的にずっと山車を動かすことになるのですが、まずこの時間の長さに驚く上に、中心で舵棒を持っている人や、方向の指示を与える団長さんなど、地元の人は交代することなくずっと関わっていて、その体力と熱意がリアルに感じられました。三国祭りが義務として重荷になっていないか気になるところだったのですが、地元の人たちは途中雑談を挟みながら楽しく曳いており、むしろ下新区は8年に1回と自分たちも久しぶりの山車番を楽しんでいるようでした。
特に近くで見ていたからか、なによりもあの高さのものが家々の間の細い路地を機敏に方向転換していくさまは、圧倒的な感動とともに自分の中に残っています。調査といいつつも三国祭りの魅力が色濃く感じられたとてもよい経験でした。
三国、特に下新区のみなさま、ありがとうございました。