三国プロジェクト始動!

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▲ 対岸から見た三国のまち

 こんにちは、M1柴田です。今年度から、新たに三国プロジェクトが始まりました。三国は、福井県を流れる九頭竜川の河口に位置し、北前船の寄港地として栄えた湊町です。プロジェクトのキックオフとして、4月22日(火)・23日(水)に、中島伸助教、M1柄澤、高橋、森川、柴田が三国を訪問し、地元の方々や福井大学の皆さんとの顔合わせ及びまち歩きを行いました。

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▲ 地元の方から説明を受けるメンバー

 三国プロジェクトでは、地元の方々が推進する町家活用プロジェクトに参画し、空き家活用の提案/三国将来ビジョンの構想を行います。今回の訪問では、地元の皆さんと一緒に、改修する空き家の下見と三国のまち歩き、周辺地域の散策を行い、三国への理解を深めました。
 静かで穏やかな空気が流れる三国のまちですが、来月の三国祭に向けて山車や神社境内の準備が着々と進んでいました。まちの中には、至る所にかぐら建てと呼ばれる独特の町家が立ち並び、三国湊として栄えた時代の名残を留めています。建物の足元に、笏谷石と呼ばれる青みがかった石が多用されているのが特徴的でした。こうした歴史を色濃くとどめる一方で、川沿いのバイパス整備によって川と建築の接続は断たれ、まちの中には空き家が目立ち始めています。

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▲ 三国の地図/特徴

 今回の訪問を経て、「まちに残る資源とまちの変容をどう捉えるか」「まちの将来をどう考えるか」ということを、空き家改修という建築の提案においても考えなくてはならないと実感しました。東尋坊や芦原温泉、雄島といった周辺の地域資源も含め、まちの調査を進めつつ、地元の方々とともに、これからの三国の姿を探っていきたいと思います。

 次回は三国祭の調査に訪問予定です。三国のハレの日の姿をメンバー一同楽しみにしています。