小高PJ 菜園講習会

こんにちは。M1の藤本です。東日本大震災から約9年半を迎えた2020年9月5日から6日にかけて、プロジェクトの一環として福島県南相馬市小高区を訪れました。

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3月に全線開通した常磐線特急に揺られ小高へ。7月以来、2回めの来訪となります。原発被災地において、帰還困難区域の解除時期などに応じ復興の度合いには大きな差が生じていることを車窓から痛感させられます。

小高のまちなかでは、福島第一原発事故の避難指示解除後に家屋が取り壊されたため発生した空き地にプランターやレイズドベッドを設置し、コミュニティ菜園をつくる「まちなか菜園事業」が進展しています。

5日は小高駅前の「ハーブ園」で講師のはたさん指導のもと、プランターに野菜の種を蒔き、地被植物を植えました。雑草を一心不乱に抜いていると、心地よい疲れに包まます。短パンにサンダルというおおよそ農作業には似つかわしくない服装でやってきてしまったためブヨに両脚を20箇所近く噛まれてしまい、翌日以降立つのが辛いほどの激痛に襲われてしまいましたが……

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夜に行ったMTGでは、対面だったこともあってか議論がきわめてスムーズに進行しました。オンラインのMTGに慣れきった今日このごろですが、改めて顔と顔を突き合わせることの利点を実感しました。

6日は小高区復興拠点施設「小高交流センター」を訪れた親子や高校生などをお呼びしてプランターに野菜の種を蒔いてもらい、「そよ風ガーデン」で野菜の植え付けを行いました。はたさんの軽快な語り口にも魅了されながら、土と真摯に向き合います。収穫が今から非常に待ち遠しいです。

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小高_200923_6.jpg「まちなか菜園」は、わが国において今後さらに顕在化するであろう空地の発生に対する一つの解なのではないだろうか……そのようなことに思いを馳せつつ、帰路につきました。