アーツがまちをジャックする2日間

こんにちは!M1の砂川です。

上野プロジェクトではこれまで地元住民をはじめとした多くの方々とまちの再生を目指して、リサーチと勉強会を行ってきました。9月20、21日に「アーツ&スナック運動」というタイトルで行ったイベントはその成果のひとつといえます。今回は、このイベントの内容を少し紹介します。

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イベントを行った上野の池之端仲町は飲食街としての性格の強いまちですが、上階には多くの空きスペースが存在しそれらの利活用と街路の雰囲気を改善することがまちの中心課題でした。勉強会を進めていく中で、多くの「アーツ」が発見されました。

イベントでは、伝統工芸、美術作品、ライブパフォーマンスなど、多岐にわたるジャンルのアーツを6つの空きスナックに挿入していきました。来場者が、まちに点在する文化・芸術を鑑賞するための空間をめぐることを通して、池之端仲町を中心とした地域の文化・芸術を体感できることを意図しました。各会場ではアーティストの個性が空間に反映されるようにしつつ、まちとしてはそれらを統一する全体性のようなものがみられるようにすることが都市デザインの課題となりました。

その課題を解決するために、今回は屋外に総合受付の役割を果たす「青空スナック」を設け、サイン計画に注力しました。アーティストの方々とテナントオーナーさんのご尽力により、イベントは大盛況でした。最後に、「アーツ・アンド・スナック運動」は、まちを変えていく一つの「運動」となることを目的として行いました。筆者は、アーツがまちに入り込むことを可能にしたのは、人と人とのつながりであり、それらが今後の「運動」の原動力となるのだと改めて実感しました。

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