こんにちは。M2の松田です。
去る10/9(月)、三国プロジェクトでは「住まいの将来相談会」を開催しました。
1つの地区の方々を対象にして、空き家をテーマに、一人ひとりが面と向かって
「どんな点を不安に思っているか」
「だれにどんなことを相談したいと思っているか」
を話し合いました。
▲地区の公民館を貸していただき、そこでやりました。
この「相談会」には、いろいろな意味合いがありました。
夏の調査のときにお世話になった方々への調査結果の発表であったり
三国に近いうちに完成する「UDCS(アーバンデザインセンター坂井)」ができたときに、どうしたら町の人が相談しやすいかということを何となく調査したい、などです。
まず初めに夏期調査の結果をお伝えし、専門家の空き家に対する知見を聞いたのち、自分たちで問題解決に向けたアイディアを話し合うという構成。
区長さんの尽力もあって、地区内の7,8割の世帯の方々が参加してくださいました。
住民6名と学生1名程度で、「問題・解決するアイディア・そのために必要な助け」を話しあったところ、少なくない町の方が、まだ居住中ではあるが現状のままでは空き家になる・取り壊しを考えていること、またその解決策として自分たちだけではお手上げ状態であるという、難しい現状を教えていただきました。
しかし、UDCSのビジョンを説明したときに、多くの方が「よさそうだ」と思ってくださったこと、「三国は釣りの名所なんだよね」など、さっそく前向きなアイディアを出してくださるといった姿勢は、今後のUDCの強力な助けになることを感じさせました。
ワークショップを実行するなかで複数の方がおっしゃっていたのは、
「こういう話を他の(近所の)人と一緒に話したのは初めての機会だ」ということです。
仲の良い、ずっとそこに暮らす人が多い地域だからこそ、あえて将来のことについて語るという機会はあまりないのだと思います。ですが、今回初めて話したことは決していやな雰囲気ではなく、むしろお互いに危機感や価値観をことばで共有することができたという意味で1つのきっかけになるかもしれません。
M2は頼もしいM1を迎え、今回が最後の調査研究活動となりますが、まだまだ三国でいろいろなことを教えてもらう機会があると思います。
引き続き、やっていきます。