神田こどもまち探検第2弾の構成として、親御さんと地域の方が一緒になって、千代田区小学校学区内のまちを散策しながら、発見していく前半部分と、その発見した様々なまちの「宝」を写真で記録し、ワークショップにおいてかるた作りというゲーム形式で共有していく後半部分になります。
▲ 土曜の朝、神田公園に集合して、カメラや探検内容の説明を受ける参加者の方々と地域住民
まち探検の中では、神田のまちに存在する様々な魅力や問題について、我々からの解説ではなく、子供さんたちの独自の視点によって、発掘してもらい、写真で記録をとりました。
町中にある「宝」は人によってそれぞれではありますが、今回の探検ルートにおいて、それが景色だけでなく、人、物、産業、空間など多岐にわたるバリエーションを用意させていただきました。
▲ 場所によっては、クイズ王が登場して、クイズ形式でまちの豆知識を子供達に教えました
▲ 町中の空間で昔遊びを体験しながら、空間利用の多様性を少し考えてみました。
▲ 多くの稲荷が存在する神田のまち。その参拝の仕方を覚えつつ、普段では注目しなかった場所を観てもらいました。
古くからまちに引き継がれてきた風景を楽しみつつ、今回の探検では、地域住民だけでなく、老舗や工場の方々にも協力していただき、まちの中で住む人々の顔やその生活まで体験してもらいました。
▲ 庄之助最中のご主人に協力していただき、大相撲の行司さんの軍配を見せていただきました。
まち探検の後半では、親御さん及び地域住民の方々と一緒になって、皆さんが写真で記録してきた写真を取り札として、読み札を作ってかるたゲームを行いました。
▲ 私たちも参加して、皆さんで50音コンプリートを目指して一生懸命かるたを作っていました。
▲ 皆さんで作ったかるたを早速子供さんたちと遊んでみました。皆さん強い!
以上、簡単ではありますが、今回のまち探検の様子でした。
至らない所は多々ありましたが、盛りたくさんの探検で参加者の方々からは好評をいただきました。私たち神田暮らし探検隊は、立ち上げ時から一貫して地域資源の発掘・共有を通して、今後のまちの担い手づくりを目的とした様々な活動を行ってきました。今回のまち探検ツアーもその一部です。特に、今年では、まちに住む子供たちの視点から、その愛着育成に力を入れており、豊かな地域資源を湛えた神田という空間を共有しつつ、激しく変容する中で地域資源(人、空間、産業)を保全するため、新旧住民の交流を促進し、担い手づくり、資源発掘を中心に引き続き全力で活動していきます。
最後に、余談ですが、私を含めた修士2年の学生2名が今回のまち探検を機に引退することになりました。振り返ってみますと、修士課程に進学してからの1年半、神田で活動をさせていただいたことは自分にとって本当に大きな意味を持っていることに気づきました。それはまちづくりを知り、これからはどのようにまちづくりと向き合うのかというテーマについて考えることです。自分は何も成し遂げていません。これからも挫折することばかりだと思いますが、夏目漱石さんがこう言います「青年は真面目がいい」そして「真面目とはね、真剣勝負のことだよ」。まちづくりというものには「真面目さ」が実に重要だとかみしめました。自分もいつか真面目な境地に辿り着ければいいなと考えつつ、これからの活動を見守っていきたいです。