6/9日、小藤田さんによるレクチャーと、神田町歩きが「技術と倫理」という講義科目の一貫で行われました。天気はあいにくの雨でしたが、秋葉原駅を中心にたくさん歩き、町の歴史をたくさん教えていただきました。
小藤田さんは『江戸の川、東京の川』といった著作で知られる歴史学者鈴木理生さんのお弟子さんで、江戸時代から現代まで、この地域の歴史を熟知されている、千代田区の職員の方です。
レクチャーでは、江戸の大火や関東大震災といった災害が神田の町をどのように変えたか、当時の人がそれらにどう向き合っていたかといったことをお聞きしました。特になぜ神田佐久間町や和泉町が関東大震災で火災を免れたのかというお話はとても興味深く、その当時の人々の団結の様子は現代の私たちが災害に対してどう立ち向かうかといことに、大きな示唆を与えてくれるように思いました。
▲戦災を免れた、海老原商店の建物
町歩きでは、看板建築の見事な、戦災を免れた建築物やかつての橋の跡、神社、貨物駅、倉庫、下水集水場、区画整理の跡等、現代でもこの地域に残っている様々な歴史的痕跡を紹介していただきました。
最後に、神田PJのメンバーと喫茶店でお話し、小藤田さんがこれまで進めてこられた調査の話や、神田PJがこれからどういったことを神田で調査していくのかといったことをお話し、小藤田さんから貴重な御意見をいただきました。
▲神田PJのメンバーと小藤田さん
文責:今川