ナマステ、こんにちは。M1の福永です。
5/19~6/1の期間で現地調査に行ってまいりました。
ルンビニプロジェクトは昨年度ユネスコから依頼された三年間の調査期間を終え、今年の7月末に開かれるフェーズ2の三年間の研究計画発表に向けたプレ調査時期にあります。
▲首都カトマンズの街並み
このタイミングでの現地訪問にはいくつかの目標がありました。
まずは基礎データ集めです。日本のように各種データが統計局などによって整理されていないため、日本でいう県・市・区といった各自治体に直接赴き、交渉をし、必要なデータを揃えて頂くという作業を繰り返し行いました。その結果、社会データ・地図データ・GISデータ・現行の計画案・建築規制や法制度といった情報をある程度そろえることが出来ました。
二つめは遺跡の現状確認です。フェーズ1では世界遺産に指定されている仏陀生誕の地ルンビニに着目しましたが、フェーズ2ではその周辺に存在する他の遺跡について中心的に取り組んでいきます。ティラウラコット、ラマグラムのように大きな物から、地上レベルにはほとんど表出していない小さな物や未発掘なものまで合わせると、この周辺には100以上の遺跡が眠っているとされています!今回は主要な遺跡10個とその他数個について確認してまいりました。
▲ラマグラム遺跡
▲周辺遺跡の一つ、仏陀の母が住んだコリヤ王国が眠るDevdahaの地
遺跡の保全を考える上では、周辺の村の扱いが非常に難しい問題になっています。現状を把握すべく、建物や主要構造物の地道なプロッティング作業を行いました。
▲遺跡周辺には農業・畜産業を生業とする村々が広がっています
▲英語力と好奇心が堪能な子供達が村を案内してくれます!
▲村の寺子屋では読み書きを覚えに大人達が通っています
次の現地入りは7月終わり、ISSC総会です。それまでに今回得たデータを分析し、今後三年間に向けたいい発表ができるよう、頑張ります!