50周年の高島平、その50の空間

M1の箭川です。

 

突然ですが、「高島平」と聞いて何が思い浮かぶでしょうか。団地のイメージを持つ方が多く、三田線の終着点としてしか知らない方もいるかと思います。しかし、団地だけでなく様々な空間が高島平には存在しています。その歴史を紐解き、地域の人と共有していくことを目的に、「高島平ヘリテージミーティング」という活動を行っています。

 

「高島平の歴史」という言葉を用いましたが、実は「高島平」という地名そのものは大昔から使われているわけではありません。1969年に行われた土地区画整理事業により、高島平という地名が誕生しました。すなわち、2019年に高島平は50周年を迎えるのです。

 

そこで50周年を記念する一つのイベントとして、「高島平ヘリテージ50 -高島平をかたちづくってきた50の都市空間-」という展示を行いました。

この展示は、区画整理以前の要素や構造を継承した都市空間、様々な計画意図が込められた都市空間、住民ニーズなどに基づいてできてきた都市空間、つかいこなしにより生まれてきた都市空間、といった都市空間を50周年にちなんで50個紹介するものです。

 

50のヘリテージをそれぞれ写真付きで解説するパネルに加え、床面に全ヘリテージをプロットした地図の展示も行っております。

 展示の様子.jpg▲板橋区役所での展示の様子

 

 

 

 

 

個人的には

①団地のイメージが強い高島平だが、様々な空間にフォーカスがあたっていること、②ほんのささいな空間から、地域で重要になっている場所、高島平全体の計画、そして高島平の外までつながる歴史的な村の構造などまで、スケールを横断してコンテンツがあること、③そしてそれらのすべてが現在の空間に反映されていること

がこの展示の面白いところだと思っています。

 小学校前.jpg

▲小学校前が少しセットバックしているのは、歩行者のために小学校が校地を提供したため

とうきゅう.jpg

 ▲この商業施設が平屋なのは、下にある遺跡を基礎工事で傷つけないようにするため

 

 

 

 

 

 

展示は板橋区役所で1/21から行われており、3/1までとなっております。

また、3/2,3の両日は高島平全体で50周年記念イベントを行っており、その一環として高島平区民館ホールに場所を移して展示を行っています。

 

ぜひご覧になり、高島平に興味を持っていただけると嬉しいです!