浦安PJ 成果展示会「浦安元町の風景を考える ―今と昔の橋わたし―」開催!

地域デザイン研M2の永門です。今回は、少し遅くなってしまいましたが、
去る 8/12, 13(日・月)に浦安PJで開催した、成果展示会についてご報告します。

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▲ 展示会のフライヤーで表現したのは、この地域の「今・昔」の風景から
  今後のまちについて考えたいという、今回の成果展示会で1番伝えたかった思いでした。

浦安PJでは、本年度の展開として、これまでの成果を地域の方々に還元しつつ、
地域での実践をどう進めていくのか考える・幅を拡げる、ということで活動しています。

その中で今回、成果の展示会を開催し、地域の方々との接点を増やしながら、
今後のまちづくりに活かせるような機会にしたいと考えました。

地域で長年営んでおられるギャラリー「どんぐりころころ」様にお世話になり、
・過年度に作成した冊子「よみとき 浦安元町」の内容展示
・浦安元町を対象とした研究成果の展示
・半世紀前と現在の住宅地図や、約90年前の絵図を囲んでの意見交換
…… という内容で開催しました。

IMG_3173.JPG▲ お世話になったギャラリーは、地域のメイン通り「フラワー通り」に面しています。
  自由に配置できる木の家具で構成された、あたたかい空間です。

都市をみる私たちなりの視点からの分析は、長く地域に関わっておられる方からみても、
新鮮な点がたくさんあったという声を多く伺いました。
「慣れ親しんだ路地の風景も、分析を踏まえると違って見えた」というような声もあり、
私たちとしても、このように会を催す意義があったなと感じました。

IMG_3181.JPG▲ それぞれの成果をパネルにまとめ、壁にかけて展示しました。

 

そして、大地図を囲んだことで、さまざまなエピソードを細やかに伺うことができました。
浦安元町は、漁師町からベッドタウンにと、生活のあり方を大きく変えた地域です。
そこで、今の空間からだけではは想起するのが難しいような、その時々なりのお話を伺うのは、
とても興味深いことで、地域への関心をより深めることに繋げられたと思います。
なにより、地域の方々がそれぞれ、自分のまちについて生き生きと語ってくださるのが、
みなさんの地域への愛着を改めて実感する、とても良い機会でした。

 

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▲ 地図を囲んで、地域の今・昔のことをあれこれ伺いました。
  様々なエピソードがでてきて、お話を聞き出す側もとても楽しかったです。

 

今回、さまざまな方々のご協力で開催にこぎつけ、
お盆のお忙しい時期にもかかわらず、たくさんの方にお越しいただけました。
大学の立場からこういう取り組みをしていることを知って頂けたと思いますし、
地域に強い愛着を持つ方々との接点を数多く持つことができました。
今回のことがあるからと昔の資料を出して頂けたようなこともあり、
地域の個性・歴史を踏まえたまちづくりにつながる機会にできたと思います。

一方で、今後どうしていきたいの・あなたたちは具体的に何がしたいのと聞かれると、
しっかり伝わるようにお話するのはまだ難しかった、というのも事実です。
とはいえ、私たちなりに、どういう形で地域と関わっていけるか模索する、その機会を今回得て、
今回得られた多くの方とのつながりを活かしていける気がしています。

今回得られたものを一過性のものにせず、今後につなげていけるように、
どういう形で地域と関わっていけるか、そこに私たちなりの視点をどう活かせるか、
いろんな形で地域に顔を出しながら、引き続き考えていきます。