『図解 都市空間の構想力』出版記念イベント

こんにちは、M1の越野です。

今回は12月20日に行われた、『図解 都市空間の構想力』出版記念イベントについてご報告させていただきます。

このイベントでは、本郷キャンパス周辺のまちあるき、著者の先生方によるトークイベント、懇親会が行われました。

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▲まちあるきのルート

本郷キャンパス周辺のまちあるきは、10年前にオギュスタン・ベルク氏がいらっしゃったときに行ったまちあるきと同じルートを、著者の先生方による解説付きで巡るという、大変濃いものでした。住宅の間に崖の様子が見える場所を見つけたり、道のつながり方から開発された時期の違いを読み取ったり、邸宅跡地の開発を教えていただいたり。地形や時の流れの中で都市が出来てきたことを感じられる場所がいたるところにあり、まちあるき、ひいては都市の面白さを再認識することが出来ました。毎日通っている学校のすぐ近くが、こんなに「都市空間の構想力」を感じることが出来る場所であったということに感動するとともに、もっと構想力を感じながらまちを歩かなければ、歩けるようにならなければ、と思いました。

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▲菊坂上道と菊坂下道をつなぐ階段。上道と下道の間にはもともと川が流れており、その狭い幅に合わせて作られた住宅などもありました。

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▲樋口一葉旧宅と井戸。急な階段と細い路地、井戸が残っている場所です。

まちあるきの後、工学部11号館の講義室で行われたトークイベントでは、著者の先生方がそれぞれ本に使われている写真を用いた短いレクチャーをされ、その後会場の皆様からの質問に答える形で進められました。研究室などで今までに携わってきた都市から読めること、考えられること(「都市空間の構想力」)についてご説明いただきました。

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▲トークイベントの様子

222教室での懇親会では、出版に関わった方々が集まり、当時の苦労話や皆で議論しあったことなどを話していらっしゃいました。皆が同じ言語を共有して一体となって進め、誰がどの章を書いても変わらないくらいになったというお話しを聞き、この本が研究室の活動で普段感じていることをはっきりと言語化してくれている理由がわかったような気がしました。

 

このイベントに参加し、本を読み終えた今、まちを歩くと「都市空間の構想力」をいたるところに感じるようになりました。来年はさらに「都市空間の構想力」を感じ、活動に活かしていけるようになりたいところです!