漁業の町から郊外へ、浦安プロジェクト始動!

こんにちは、M1の李です。
浦安プロジェクト、ついに始動しました!
今回は、6/2に行った街歩きのご報告をさせていただきたいと思います。

浦安は、かつては漁業が盛んな町でした。
男の人は海で漁業を、女の人は貝むきや海苔の養殖を、生業として営んでいました。
しかし、工場排水による汚染が原因で、いつしか漁業権を放棄することになって以来、生活は一変し、浦安は東京まで働きに出る人たちのためのベッドタウンへと変容していきました。
浦安説明地図2-02.jpg                                 ▲ 浦安の航空写真 

今回の街歩きでは、前半は主に旧市街地である猫実、堀江のあたりで、昔の生業の跡を探り歩きました。
この地域は木造密集市街地で、細い路地が町中に張り巡らされている特徴があります。実際に路地の奥まで入ってみると、椅子が置いてあったり、植栽が表出されていたり、銭湯の煙突掃除に使うタワシがかけてあったり、ほこらがあったり等、その場所は界隈に暮らす人々の生活の一部であり、昔から名残あるものが残る空間となっていました。

浦安HP①.jpg                     ▲ 左上、左下:路地 右上:市有地のひとつ

                       右下:路地の奥にあったほこら

そんな中にも、ぽつぽつと市有地となった空地があります。木密地域における災害対策のために、私有地だった場所を市が買い取っているそうです。
道路を拡幅することで災害に対するリスクは低くなるかもしれません。しかし、それによって他の問題が顕在化することも考えられます。今後は、そこに暮らす人々にとって、浦安の将来にとって、市有地はどのような空間であるのがベストなのか、といった視点でリスクにひとつずつ向き合って調査していきたいと思います。

後半は、最初なのでできるだけ広域を見てみたいということで、市役所から自転車をお借りして、街歩きならぬ街サイクリングをしました!
埋立て地である美浜や入船、今川、鉄鋼通りの方へ行ってきました。
工場倉庫の建ち並ぶ中でのサイクリングは、とても清々しいものでした!
埋立て地の方は、液状化の跡がまだ残っていて、震災の記憶が蘇ってくるようでした。

浦安HP②.jpg                   ▲ 左上:サイクリングの様子 右上:鉄鋼通り

                     左下:液状化による被害例 右下:郷土博物館

 

ところで、今回は地元で暮らす人にお話を伺うこともできました。

福祉施設で働く女性に、かつての漁業コミュニティのことや、屋号のお話、貝むき等生業にまつわるお話、自治体に関すること等、たくさんのことを教えていただきました。
知れば知るほど奥が深い浦安です。

社福ヒアリング.jpg                ▲ 快くヒアリングを受けてくださった福祉施設で働く女性

スロースターターではありますが、これからペースをあげて頑張っていきたいと思います!!