大手町・丸の内・有楽町の現在と未来

地区の概要


 大手町・丸の内・有楽町地区は国内主要企業及び外資系企業が数多く立地するオフィス街です。かつての江戸城である皇居や、東京駅をはじめとした歴史的な建築物が地区の景観をかたちづくっています。

 地区内の建築物は大雑把に分けると、昭和39年の建築基準法改正以前の、高さが31mで揃っているものと、容積率*制の導入により昭和49年に完成した東京海上ビルにはじまる、100m級の超高層の形態をとる建物とがあります。現在当地区は商業地区に指定されており、基準容積率は1,000%(東京駅舎用地およびJR線東側は900%)となっています。

 この地区を含む、皇居周辺一帯が「美観地区」に指定されていますが、運用条例がないために戦前の10年間をのぞき実質的な運用はされていません。ガイドプランの作成によって実効性をもつ条例として美観地区を運用させていこうというのが、千代田区景観形成マスタープランの意図のひとつです。

*容積率

建築物の延べ面積の敷地面積に対する割合を率(%)で表したもの。基準容積率は、用途地域に係る都市計画において定められた当該地区の容積率の最高限度をいいます。


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