「『大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり懇談会(第4回)』の開催結果について」(1997.11.20)より引用

2.整備方針 (3)スカイライン

 大手町・丸の内・有楽町地区は、総合的な業務環境整備による経済中枢性の一層の発揮と、多様な人々に開かれた都市機能の整備を目指すものであり、都心有数の自然である皇居周辺の水と緑に調和し、皇居外苑をはじめとする周囲からの景観に配慮したまちづくりを推進していく必要がある。

 現況では、高さの制限は航空法以外は法的に定められていないが、都心に相応しい風格ある都心景観の創出を図るため、多様な都市機能の配置に配慮するとともに、全体として統一感あるスカイラインを誘導していく。その際、皇居周辺の水と緑を眺望できるよう地区全体として配慮する。

 既に、当地区において定着しつつある概ね100m程度の高さも尊重しながら、一定のスカイラインの統一性に配慮し、概ね150m程度の高さまでを可能とする。

 大手町、丸の内、八重洲、有楽町の各拠点においては、その拠点性や街並みの多様性の表象として、当地区全体のスカイラインとの調和に配慮しながら、概ね200m程度の高さまでを可能とする。

 また、丸の内、有楽町の街並みを形成する軸(主要な通り)については、それらの特性を尊重しつつも、歴史的な31m(百尺)のスカイラインを表情線等として今後とも継承していく。

 なお、スカイラインの考え方は、今後の社会環境の変化や個々の計画内容並びに東京都の景観条例及び千代田区の美観地区のガイドプラン等を勘案して対応していく。

→「第4回大手町丸の内有楽町地区まちづくり懇談会結果」の全文(東京都ホームページへのリンク)


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