歴史的建築の保存・活用

 東京駅頭・お濠端は日本の近代建築の系譜をたどることのできる空間といえます。1960年代までは帝国劇場、東京会館、郵船ビル、海上ビル、赤煉瓦の東九号館(三菱一号館)など、わが国有数の歴史的建築が残っていましたが、その多くはすでに解体・改築されています。近年は、歴史的建築を保存・活用しようという試みもみられるようになりました。

 現在何らかの形で残されている歴史的建造物には、以下のようなものがあります。


現存するもの・・・東京駅・中央郵便局・明治生命館・工業倶楽部・糖業会館(有楽町)

旧鉄道省から東京駅を望む

東京駅は1988年前後に改築の話がありましたが、市民運動が起こり、「形態保全」が決まりました。戦災前の形状への復原も検討されています。

外観を一部保存しつつ改築したもの・・・銀行協会・大手町野村ビル・第一生命

外壁が一部保存された銀行協会

第一生命と農林中金を改築してDNタワーに


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